連日、新型コロナのニュースばかりで、多くの国民を恐怖に追いやり、なかばパニック状態に陥った人も多いようです。当院の患者さんも引きこもり状態で数か月ぶりに来られて診察すると、脚力が衰え元気がなくなっている人がいます。ある程度以上のウイルスが鼻、口、目などから体内にが入らなければ感染しません。また、口腔内に入ってPCR検査陽性になった状態は実は感染しているのではなく、ウイルスに暴露され、口腔内に付着し...
8月17日は夏季休暇明けでした。その中で5名の五十肩の方がいました。発症後2か月から半年たっており、他院受診後の方がほとんどです。五十肩は治療開始が遅れると、治癒に時間がかかります。また、注射や電気治療だけでは治りません。炎症を長期間抑えるケナコルト注射とリハビリが重要です。そのうち治ると放置するのは賢明ではありません。
当院では五十肩の患者さんを多数治療させてもらってますが、五十肩の診断は整形外科のなかでも明確になっていないため、五十肩の患者さんは、治療放棄か、無意味な治療を受けるはめになっていることが多々あります。現在、通院中の肩痛の患者は200名、そのうち五十肩症状の人は60名です。五十肩は肩関節痛とともに肩関節の運動制限を伴います。腱板損傷、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着、肩峰下滑液包炎など原因が明瞭なものは五...
今日の患者さん「肩が痛いので整骨院へ行き、脱臼と言われ整復してもらった。」診察すると、肩を動かしても肩関節の痛みはなくてスイスイと動く、脱臼したときも肩は動いていたとのこと。これは、おかしい。私も自分自身が肩の脱臼を数回経験しましたが、脱臼すると肩はロックされ動きません。これを整復するにはかなりの痛みをともないます。患者の脱臼も何度も整復しましたが、そう簡単ではありません。案の定、よくよく診察...
先日、長年腰痛に悩まされている患者さんが、手術するべきかどうか相談されに来ました。数年前から腰痛を患い、整形外科、整体、ペインクリニックなどに通っていました。その人はMRI検査でお大きな椎間板ヘルニアがあり、経過も長く手術を勧めました。私に手術が必要でないというコメントを求めていたようでした。椎間板ヘルニアにもタイプがあります。脱出ヘルニアといって靭帯を破り飛び出してしまったヘルニアは案外自然経過...