昨日、肩痛の患者さんが二人来院されましたが、二人とも糖尿病がありました。糖尿病の患者さんは、今のところ原因は確定していませんが、肩の可動域制限を伴う肩痛を起こす人がいます。五十肩と同じ症状ですが、明らかに糖尿病でない人より可動域制限が治りにくいようです。両肩が悪くなる割合も高いです。
理学療法士による運動療法と自身による毎日の運動療法の継続が必要となります。ステロイドは血糖値を上昇させるため内服投与はできませんが、最低限の関節内注射は除痛と消炎のため必要です。数か月の運動療法でも改善しない場合、神経ブロックで完全に除痛して可動域を正常にするマニュプレーションが必要となります。なかなか大変ですが、実際に患者さんは困っていますので、完治するまで治療継続しています。