五十肩について|リウマチ・骨粗鬆症・リハビリの医療法人藤田整形外科

  • 06-6872-2012

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クリニックブログ

五十肩について

  • 院長コラム

肩の痛みの原因はいろいろありますが、五十肩は現在のところ原因が不明で40歳から60歳代の人に発症しま

す。誘因なく肩関節周囲の痛みが生じ、その後関節の動きが悪くなっていきます。動きが悪くなった状態を

そのうちに治ると放置していると、水平以上に腕が挙がらず髪の手入れなどが困難になってしまいます。こ

ういうふうになると簡単には治りません。ほとんどの病院、整形外科クリニック、整骨院などでは有効な治

療を行わず、電気治療やマッサージ、滑車運動、湿布などを行いますが、自然経過で痛みは改善しますが、

肩の可動域制限までは治りません。

当院では今月は40名以上の五十肩の患者の治療を行っています。

治療法は

1.肩の関節内に炎症効果の強いケナコルトという注射をします。

2.肩の運動制限が軽い方は、自分で簡単な運動療法をやってもらいます。

3.肩の運動制限の強い方は週1~2回当院の理学療法士にリハビリ訓練をやってもらいます。

ほとんどの方は徐々に肩関節の可動域は改善していきます。

4.数%の方は痛みと可動域制限が改善しません。そういう方は患者さんの希望に沿って

外来で伝達麻酔をして完全に痛みとり、受動術(マニュプレーション)を行います。

その前に、難治性の患者さんにはMRIで腱板断裂の有無を検査します。

腱板断裂があり難治の場合は手術適応になることがあります。

当院が五十肩の治療に力を入れているのは、多くの施設では、そのうちに治ると有効な

治療がされていないためです。

発症後2か月以上放置されると、難治になることが多いので、早めの治療をお勧めします。

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